「残念な義兄がいて」に突っ込んでみたら・・・
以前、勤めていた会社の先輩と、久々に食事をした時のこと。
先輩Aさんが、二世帯住宅で同居している家族の話をしていて、「残念な義兄がいて」と始まった。Aさんの話の内容は病気とは関係ないものだった。
すかさず「統合失調症か何かですか?」と切り込む私。すると、ビンゴ。
私はAさんが、お義兄さんのことをどう思っているのか気になった。
「午前中に数時間だけ作業所かどこかに行ってるみたい」
「でも、コンビニとか普通に行けるんだよ?」
「現代病だよね」
・・・・・・。
わかっている風でいて、全然わかっていなかった。
私の弟が統合失調症であることも伝えた。
すると、もう一人の先輩Bさんが口を開いた。
「うちの弟もそうかもしれない」
えっ・・・
「大学受験の頃、病院に行ってそう診断された」
「でも精神科に行くと、うつとかすぐに診断がつくじゃない?」
「知り合いの農家で働かせて、私が少しお金を送ろうかな」
・・・・・・。
医者をまったく信頼していないどころか、その後、弟さんは病院に行かず薬も飲まず、家で引きこもっているらしい。持論を展開するも、最新の常識からはほど遠い内容だった。無知とはいかに恐ろしいものかということを思い知らされた。
3人集まっただけで、身内に3人の統合失調症患者がいた。でも、家族なのに何も知らない。ショックだった。私は正しい知識を伝えられるように、もっともっと勉強して、身近な人から、統合失調症への理解者を増やしていきたいと思う。
ディスカッション
コメント一覧
SECRET: 0
PASS: c5e20422d6e96077e5de926d1042bc47
統合失調症10年の娘を持つ母です。
ブログとても参考になります。
最近やっと障がい者雇用の仕事を休まないで行ける位になりました。
何軒もお医者さんを巡って今は信頼できる先生で診ていただけるのが良かったと思います。理想は北欧の「開かれた対話」のような薬なくファミリーカウンセリングでの回復なんですが、薬はやめられません。本人は結婚もしないと言っています。
ドキュメンタリーの「開かれた対話」をYouTubeで見た時は興奮して日本でもやっている医療機関はないかと探しましたが、結局経済と医療が絡んで日本では盛り上がってないようでした。
長くなってすみません。
Twitterも読んでは応援しています。
お互いへこたれずいきましょうね。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
にゃんこハハ様
いつもブログを読んでくださっているとのこと、ありがとうございます。
そして、メッセージに感激いたしました。感謝いたします。
統合失調症歴10年の娘さんが障害者雇用で仕事に就いて
いらっしゃるとのこと、感心いたします。私の弟は11年です。
「開かれた対話」は、もしかするとフィンランドのものでしょうか。
動画があるのですね。私もぜひ拝見したいと思います。
以前、イギリスのメリデンファミリープログラムの講演を聴きにいったことがあります。
日本では、そういった医療の仕組みが遅れているようですが、
いまそれを導入すべく、準備を始めている団体もあります。
このブログでも、また紹介できればと思っています。
いつも応援ありがとうございます。
そうですね、お互いへこたれずに前向きに行きたいですね!