「クエン酸サイクル」を知っていますか?

統合失調症の弟が、脱力感をどうにかしようと、お酢を飲み始めたことをきっかけに「クエン酸サイクル」というものを知りました。

 

お酢とハチミツを水で割って飲むのですが、身体がスッキリするというのです。私も試してみたところ、予想以上においしく、これからも飲んでみようかと思っています。

 

さて、なぜ身体がスッキリするのかというと、それはお酢に含まれる「クエン酸」による働きが関係しているのではないかと思います。

 

クエン酸を摂ると、身体の中で何が起こるのでしょうか。そこで出てくるのが、クエン酸サイクルです。

 

クエン酸サイクルとは、生命がエネルギーを作り出すための体内燃焼システムのこと。ハンス・クレブス博士(英)によって1937年に解明され、1953年にこの功績によりノーベル賞を授与された学説だそうです。

 

食事によって得られた栄養素は、オキサロ酢酸と結合し、最終的にクエン酸となります。そして、cis-アコニット酸 → イソクエン酸 → アルファケトグルタル酸 → コハク酸 →フマル酸→ リンゴ酸 → オキサロ酢酸と8種類の酸に変化しながら、その量は減っていきます。

 

減った分だけが熱(エネルギー)、炭酸ガス(吸気)、水(尿・汗)となって燃えていくのです。このクエン酸サイクルがスムーズに流れないと、身体の中にピルビン酸(焦性ブドウ酸)や乳酸がどんどんたまっていき、身体に不調が生じるそうです。

 

クエン酸サイクルを潤滑に回す一番簡単な方法が、クエン酸を摂取すること。クエン酸サイクルが活発になると、乳酸やピルビン酸もクエン酸サイクルに入って燃えていき、エネルギーの素としてどんどん活用されていきます。

 

クエン酸回路

人間の体液はアルカリ性に保たれていますが、体内では常に「酸化」が行われています。この酸化がうまく行われないと、乳酸やピルビン酸などが溜まり、体液が酸性に向かおうとするのだそうです。

 

クエン酸サイクルには、体内の乳酸やピルビン酸をさらに燃焼させ、エネルギーと二酸化炭素、水に変える働きがあります。その結果、体液は弱アルカリ性に保たれるということです。

 

クエン酸を多く含む食品には、次のようなものがあります。熱で壊れない性質があるそうですので、様々な方法で摂取できますね。体の酸化を防ぐために、意識的に摂ってみてはいかがでしょうか。

レモン

グレープフルーツ

いちご

パイナップル

キウイ

梅干し

お酢

ローズヒップ

ハイビスカス

アセロラ

 

健康に良いこと