弟が入院するきっかけは・・・

先日、弟が今年2度目の入院をしました。これまでは、1年に1回のペースになっていたのですが、今回は退院から4ヶ月後の再入院です。退院後、病院の近くで一人暮らしを始め、訪問看護をお願いし、デイケアに通って3ヶ月が経ち、これからのことを決めようとしていた矢先のことでした。

 

全5回の入院のうち、4回は医師とのコミュニケーションがきっかけでした。すべて同じ医師ではなく、転院を経て3人の医師との間で起きたことです。共通点は、すべて女性の医師である点ぐらいでしょうか。

 

例えば、医師が、

・本人の質問に対してきちんと説明できなかった

・本人の話をきちんと聞いてくれなかった

・自身の長期休暇のため、診察をスキップした

・本人が始めようとしていたアルバイトを、感情的に全否定してしまった

 

これらが実際の“きっかけ”でした。「そんなことくらいで?」と思うかもしれません。実際、医師からすれば、厄介な患者だろうと思います。どんなに状態が悪くなっても、暴力を振るうことだけはないのですが、頑固で、聞き分けが悪く、理屈っぽく、彼を動かすことは至難の業です。

 

“医師が適当な対応をすれば、本人の信頼を失い、言うことを聞かなくなる”

 

文字にすると当たり前のことのように思えますが、弟の場合は、医師とのコミュニケーション一つで薬を飲まなくなり、通院しなくなり、入院せざるを得なくなってしまうのです。

hospital

病識をしっかり持ち、なぜ自分が薬を飲まなければならないのかを理解するまでは、繰り返す可能性があるだろうと思っています。もちろん、服薬していても調子が悪くなることはいくらでもあるわけで、それほど単純な話ではありませんが・・・

 

今後どのように生活していくのが望ましいのかという話は、病識を持ち、服薬を続けることの次のステップであるようにも思われます。しかし、特に弟のようなタイプには説得がなかなか通じません。ただ話をするだけではなく、同時進行で実際に様々な体験をしてもらいながら、多くの人と関わる中で気持ちが動くのを待ち、地道に進めていくのがよいのではないかと思っています。

 

途方に暮れることも多いですが、自分にできるサポートをしつつ、見守って行きたいと思います。