リスパダールからリントンへ
弟が統合失調症を発症してから、今年の3月まで10年以上服用していたのは、リスパダールという第2世代(非定型)抗精神病薬です。周囲の話を聞く限り、この薬を服用している方は多いようです。
発症してから大学生活を継続させるため、就職して社会人生活を送るため、少ないときは1日2mgを処方されていました。その後は1日6mgの時が多く、どの病院に行ってもこの処方は大きく変わっていません。
また、「日本における統合失調症の薬物治療ガイドライン」の中でも推奨されていますが、常に単剤処方だったので、薬について心配することは少なかったように思います。
気になっていたのは、リスパダールを飲み始めてから太ったこと、社会人になった頃、同期に眠そうにしていることを指摘されていたこと、仕事を辞めて家にいても「身体がダルい」と訴えていたことでしょうか。
[処方内容]
リスパダール(一般名:リスペリドン)
3mg×1日2回=6mg
処方薬が変わったのは、今年4月の入院後のことです。病院に移送されても入院を拒否し続けていた弟が、医師に「薬を飲んでも変わらない」と言ったところ、「入院して薬を替えましょう」という話になり、強制的に入院が決まりました。半ば、入院を説得するための薬の変更でした。
長期間、断薬してしまっていた状態から、エビリファイを含めていくつかの薬を試しても効果が見られず、最終的に第1世代(定型)抗精神病薬のリントン(セレネースのジェネリック医薬品)に落ち着きました。
薬について医師から具体的な説明がなく、自分で調べてみたところ、“第1世代の薬の方が大きな副作用が出ることがある”と書いてあったので、医師に副作用について聞いてみると、「今のところ特にないようですし、どんな薬でも副作用はありますから」の一言で終了・・・
どちらかというと第2世代の抗精神病薬が推奨される中で、きちんとした説明もなく第1世代の薬に変更されたことについて、なんとなく不安を抱えたままでいました。
その後、本人が副作用を訴えることはなく、リントンを服薬している方も少なくはないという情報を得て、少し安心しているところです。
[変更後の処方内容]
リントン(一般名:ハロペリドール)
3mg×1日3回=9mg
【参考】統合失調症に処方される薬
■ 第1世代(定型)抗精神病薬
・コントミン(クロルプロマジン)
・セレネース(ハロペリドール)・・・現在の処方薬
■ 第2世代(非定型)抗精神病薬
・リスパダール(リスペリドン)・・・過去の処方薬
・ロナセン(ブロナンセリン)
・ルーラン(ペロスピロン)
・ジプレキサ(オランザピン)
・セロクエル(クエチアピン)
・エビリファイ(アリピプラゾール)
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