仲間がいること

今年の夏から、“きょうだい”対象の勉強会に参加するようになりました。当事者の病歴や症状はさまざまですが、親とは違う“きょうだい”ならではの悩みや不安を持つ人たちが集まります。

 

本人と離れて暮らす人、同居している人。本人の問題に向き合っている人、本人とほとんど会っていない人。参加者との共通点は、当事者の“きょうだい”であるということだけ。それでも、「仲間がいる」ということが、とても心強く感じられるのです。

 

弟も、病気を受け入れ、症状を安定させることができた時、同じ病気を抱える人と交流することができるでしょうか。さまざまな想いを、共有することができるでしょうか。

 

心を開いて、自分の想いを話せる相手を見つけて欲しいと思っています。家族には言えないこと、家族よりもわかり合える仲間が、きっと、どこかにいるはずです。それは、必ずしも同じ病気を持つ人である必要はありません。彼の病気と彼自身を理解してくれていたら、それでいいのです。

 

そして、何かあった時、家族だけを頼るのではなく、身近に頼れる誰かがいたら、どんなに心強いことでしょう。弟が、精神的孤独から抜け出せますように。いつの日か、精神的に家族から自立できますように。

 

弟と統合失調症と私