幻聴と思い込みと願望の狭間で・・・

弟が何かをしようとしてその理由を話す時、こんな風に言うことがあります。

「◯◯って聞こえたから」

「看護師さんが“◯◯”って言ったから」(実際は言っていない)

「新聞に◯◯って書いてあったから」

 

これらは一例で、いずれも理由にはなっていないのですが、実際のところ何が本当なのか、本当にそうしたいのかわからないことがあります。

 

◯◯をしたいという願望が幻聴になって聞こえたのか、

◯◯することを認めてもらうために他の人が言ったことにしたのか、

したいのではなく、◯◯しなければならないと思い込んでしまったのか・・・

 

もう少し聞くと、「働けることを証明するために◯◯した方がいい」というようなことを言うこともあるそうです。◯◯することで証明はできないのですが、それによって、本人の何かが満たされるのでしょうか。母は、本人の思いつきで時間が経つと忘れていることもあるから、一度は聞き流すようにしていると言っていました。

 

確かに、本人の勘違いや思い込みであったとしても、それを本当にしたいのであれば、何度も言うでしょう。弟が本当にしたいと思っていることと、人の影響を受けての思いつきや思い込み、幻聴によるもの。

 

その区別が難しいと思う今日この頃です。