それぞれの自律に向けた、統合失調症の当事者家族としての基本姿勢

家族が当事者の病気を受け入れるとは、どういうことなのか?

1.病気に対する偏見を持たない

統合失調症に対して、偏見を持っていませんか?偏見は無知から生まれるのではないかと思います。自分の家族がどんな病気になったのか、まずは理解をすることが大切です。統合失調症がどのような病気なのか、人からの誤解を受けないように、正しく説明できて初めて、病気を理解していると言えるのではないかと思います。

 

世間体や、周りからどう見られるかばかりを気にしていないでしょうか。一番辛いのは本人です。仮に病識がなくても、生きづらさを抱え、苦しんでいることには変わりありません。どんな病気になろうと、ありのままの姿を受け入れられるといいですね。

 

2.自分を責めない

環境が悪かったとか、育て方が悪かったとか、親としての自分を振り返って責めたりしていないでしょうか。過去のことを振り返って嘆いても、何も変わりません。もちろん、環境や養育過程の影響はゼロではないと思いますが、原因はそれだけではないでしょう。

 

病気になったこと自体は、本人の問題です。自分のせいにすることで、本人の自律心を奪わないでください。病気を受け止め、乗り越えることは本人にしかできないのです。いま家族として何ができるのかを考え、自分にできるサポートをしていくことが必要なのではないでしょうか。

 

3.当事者のせいにしない

当事者の病気の影響を受けている中で、自分の生活が上手くいっていないと、原因を当事者のせいにしたくなることもあるかもしれません。でも、本当にそれが原因でしょうか。自分に起きていることは、自分が招いていること。どんな状況にあっても、上手くいく人は上手くいくものです。

 

すべては自分次第だと思います。なかなか難しいことではありますが、家族の問題と自分の問題は、分けて考えた方がよいでしょう。