2年ぶりに、弟に会いに病院へ

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面会への懸念と心境の変化

これまで、なぜ面会に行かなくなってしまっていたかというと、シンプルに気が重くなってしまっていたから。会って、また険悪な雰囲気になることを恐れていました。

 

というのも、最後に面会に行った際に、そもそも私が弟を心療内科に連れて行ったことを責められたり、その後、心当たりのないことについて責める内容のメールが送られてきたりしていたからです。もちろん状態のよくないときのことだとわかってはいましたし、険悪な雰囲気になるのも、滅多にないことなのですが・・・

 

この2年間で、私にも大きな変化がありました。精神保健福祉士になるために学校に通ったり、精神科病院に就職したり。そのことを話さなければならないかもしれないということも、気が重くなる要素としてあったのかもしれません。

 

しかし最近になって、家族で今後のことも話したいし、久しぶりに弟に会いたいという素直な気持ちが出てきました。同時に、弟も私のことを気にかけ、会いたがっていることを知り、このタイミングで面会に行くことにしたのです。

 

いざ、対面のとき

久しぶりに会った弟は、物理的に大きくなっていました(笑)

 

「会わないうちに大きくなったねえ」と言うと、弟はニコニコ笑いながら、太った理由と、いま取り組んでいることについて丁寧に説明してくれました。一人暮らしをしていたときに比べ、なんと15kgも増えたのだとか。病院のご飯は、どんぶりサイズで200gあり、いまそれを130gに減らしてもらっているのだそうです。もちろん間食もしていました。

 

母と3人で、病院敷地内にある喫茶店に行って話しました。終始穏やかに、笑顔で話をすることができ、会いに行ってよかったと心から思います。

 

私は、笑いながらも、油断すると思わず泣いてしまいそうになり、何度か堪えることがありました。久しぶりに会えたうれしさと、穏やかな弟の姿を見て、「なぜ弟が入院しているのだろう」という思いが、いまさらながら込み上げてきたからではないかと思います。

 

「もう退院したいよね。家に帰りたいよね」

 

思わず口から出そうになるのを止めて、何度も心の中で言っていました。弟は、退院したいということを、一言も口にしませんでした。入院していることに対して自分の中でどのように折り合いをつけているのだろうかと思うと、やりきれない気持ちにもなります。

 

今後に向けて

帰り際、退院後は家に帰ってきてもいいのではないかという話を母としました。就労移行支援事業所や就労継続支援事業所なのかはわかりませんが、弟が社会との接点を持てる場所に通うことさえできれば、グループホームでなくてもいいのではないかと。

 

今度は、弟が今後どうしたいと思っているのかを聞き、退院後のことについても話したいと思っています。

 

入院してから、もうすぐ3年・・・

 

入院生活が当たり前になってしまう前に、今後について話し合いたいと思います。福祉制度を利用するにあたっては、話がスムーズに進むかわかりませんが、時間をかけてでも、丁寧に向き合いたいと改めて思いました。