YouTuberの告白を聞いて思うこと【きょうだい×統合失調症】
こんにちは。chikoです。
これまで家族の病気について書いているブログを見かけることはよくありましたが、今や動画の時代。
最近、動画で統合失調症のきょうだいについて語る人が出てきていることを知りました。
今回は、その中の一つの動画を観て、思ったことなどを書いてみたいと思います。
YouTuberの告白を聞いて思うこと【きょうだい×統合失調症】
会いたくないけど、気になる人がいる
ある日、YouTubeのおすすめに出てきた方の動画一覧を見ていたら、「身内の告白」として、ご自身のお兄さんが障害者であるというタイトルの動画を見つけました。
その障害が、なんとなく統合失調症のような気がして観てみると、やはりそうでした。お兄さんは、30年程前の高校時代に統合失調症を発症したらしく、今は精神科病院に入院をされているとのこと。
ご両親も顕在のようですが、暴力行為などもあったらしく、一緒に暮らすのは難しいようです。
印象的だったのは、「会いたくないけど、気になる人がいる」というフレーズとともに紹介されていたこと。きょうだいとして大変な思いをしたことがある人の、正直な気持ちをよく表している表現だと思いました。
病気になっても、家族は家族。きょうだいはきょうだいなのです。
一緒に暮らしたくないけれど、気になる人がいる
私の場合、弟とは会って話をしたいし、日頃から常に頭のどこかにあって気になる存在です。でも、一緒に暮らせるかというと、それは別の話。本人の希望を叶えたいと思いつつ、でも一緒に暮らしていた時のことを思い出すと、やはり辛くなります。
「一緒に暮らしたくないけれど、気になる人がいる」私の正直な気持ちを表現すると、こうなるでしょうか。
私にできるのは、弟の病気や状態を理解し、何ができるかを考えること。陰ながらサポートすることです。自分の生活を犠牲にしてまで尽くすというのは、少し違う気がします。
統合失調症といっても、その症状や重さはさまざま。治療をしても、すべての人が自立して地域で生活できるようになるところまで回復するわけではないのです。
どこで暮らすのがしあわせなのか
自分の家庭を持ったり、自立して一人で暮らせるようになった方は別として、多くの当事者は、自分が長く暮らしていた家で暮らすことを望んでいるのではないかと思います。
弟の場合は、一人で地域生活を送れるようにと周囲がサポートしようと試みている最中ですが、さまざまな事情があってずっと入院させることを選ぶ家族もいます。
日本の精神科医療はまだ遅れており、さらに歴史的に私立の精神科病院が多いが故に「長期入院」という選択ができるようになってしまっています。
そのことが課題で地域移行を進めようとしているわけですが、退院後の受け皿が整っていなくてはどうにもなりません。
当事者や家族にとって、しあわせな生活とは何か。永遠の課題です。
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