退院後の生活

弟が退院して一人暮らしを始めてから、早いものでもうすぐ3ヶ月になります。

 

退院にあたっては、週1回の外来通院と、同じく週1回の訪問看護が条件となり、はじめのうちは生活に慣れることを目的に過ごすことに。仕事については、生活に慣れてきてから考えることになっています。

 

離れていて把握できていないことも多々ありますが、退院後の弟の様子について、簡単に記録しておこうと思います。

 

退院後の生活

規則正しい生活と続く外出

弟は、病院の真裏のアパートに住んでいます。病院からかなり近いのですが、何かあった時には安心な距離感です。コンビニやスーパーも近くにあるので、とても便利な場所だと思います。

 

具体的な生活については、弟に聞こうとすると嫌がられるのであまり聞かないようにしていますが、入院中と同じように、規則正しく生活しているようです。

 

退院後すぐ、午前中から外に出て、図書館などに通う生活が始まりました。自粛期間に入ってからはどこに行っているのかわからないものの、相変わらず外出を続けています。このような時なので、母が“散歩するなら近くにして、できるだけ外出しないほうがいいよ”ということを言っても、困ったことに聞く耳を持たないようです。

 

どことなく感じる切迫感

休日は近くの公園を散歩するなどしているようですが、平日は電車に乗って外出しているのではないかと思います。退院して間もない頃、出かける理由について、“ずっと家にいると変に思われる”というようなことを言っていたことがありました。

 

もちろん、体力づくりのためという目的もありますが、その背景には、“家にいてはいけない”という強迫観念のようなものを感じます。ジャケットを着てビジネスバッグ型のリュックを背負って、端から見れば働いている人のような服装で出かけています。自分がどう思われるのか、人からの目を気にしているのかもしれません。

 

また、これまで医療保護入院をした時、いずれも午前中に民間救急の迎えが来ていました。弟のちょっとした発言を通して、その恐怖感のようなものがどこかにあるのを感じたのを覚えています。

 

用事がある時だけくる連絡

用事がある時に弟から連絡してくるというのは当たり前のことですが、いつからか、母から連絡をしても返事がないということが続くようになりました。その理由は未だにわかりませんが、こちらから何かを聞いたりすると、詮索されているという被害意識を持つようです。

 

入院中はもう少し穏やかだったのですが、最近は警戒心が強く、あまり自分のことを語らず、3月に外で会った時には険しい表情をしていました。一人暮らしを続けるうちに、徐々に状態がよくなくなっているのも感じます。もちろん、3年も病院の中にいたので不安もあるでしょうし、外は少し刺激が強いということもあるかもしれないのですが。

 

ただ、それよりも前に実家に来たときは、もっといろいろな話をしていたので、場所やタイミングも影響があるのかもしれません。最近、何かの用事があって実家に来ようとしていたのですが、母が高齢であることから、万が一の感染を恐れて断ったそうです。

 

早く世の中の状況が落ち着いて、一度弟に会って話したいと思っています。

 

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