入院から10日、服薬を拒否し続ける弟

入院から10日が過ぎました。入院当日は土曜日だったこともあり、主治医が不在で、代わりの医師の対応となりました。長時間の説得の後、なんとか入院できたものの、服薬は拒否していました。月曜日に主治医が来ても状況は変わらず、現在まで薬を飲まずに過ごしています。看護師さんの話によると、日常生活はできているとのことで、洗濯も自分でしているようです。

 

本人から電話があり、「先生と三者面談がしたい」とのことだったのですが、母が「三者面談は薬を飲んで落ち着いてから」と話すと、三者面談は希望しなくなり、「薬を飲まなくても普通に生活できる」、「とにかくここにはいられない」、「退院したい」との一点張りだそうです。断薬したことで、本人が感じる状態も悪くなってきていると思うのですが、それを決して口にはしません。

 

これまで入院した時は、いつの間にか断薬をしていて、様子がおかしくなって家族が気づくというパターンがほとんどでした。今回は、断薬した日が明確にわかっていて、家族が「これはもう限界だ」と感じる少し前の入院でした。そのことから推測すると、これまでの入院前の断薬期間は、かなり長かったのではないかと思います。

 

今回の断薬のきっかけは、主治医との面談にあり、医師の発言に問題があったと思っています。面談の翌日、本人が主治医の診察は拒否しても、以前通っていたクリニックに自ら予約の電話をかけ、処方箋だけでも出して欲しいと話しているのが聞こえました。その時点で、服薬は続けようとしていたのです。

 

しかし、母から主治医に相談してアドバイスを受け、予約を取っていたクリニックに電話をして事情を話した結果、クリニックから本人に連絡が入り、診察を断られたようでした。その後、主治医の診察に行くように言っても、薬をもらってきて服薬を勧めても、説得に応じることはありませんでした。

 

クリニックの診察を止めない方がよかったのか、通院を拒否した病院に再び入院させても大丈夫なのか等々、いろいろと考えました。保健所の担当医にも相談した結果、やはり弟の場合は入院施設のある病院の方がいいだろうとのことでした。また、医師と本人への対応について話をして、同じ病院への入院を考えてはどうか、もう一度がんばってみないか、というアドバイスを受けて、今回の入院に至った次第です。

 

主治医が、自分の発言によって本人が診察を拒否したことについて、どのように捉え、今後どのように対応しようとしているのかは、まだわかりません。きちんと話をしたいところですが、お忙しいのか、なかなか話ができず、また母曰く、電話がつながっても話せる雰囲気ではないようで・・・

 

いずれにしても、主治医を責めても仕方ないので、まずは現在の様子と今後の方針を伺い、その時の話の内容を受けて、今後の対応を考えていこうと思っています。